資料の表示
[M] クラバート
著者: オトフリート=プロイスラー 1318 出版者: 偕成社
(出版日: 1980)
巻号: | |
形態: | 冊子体 / 文字 |
言語: | 日本語 |
出版地: | |
ページ数と大きさ: | |
件名: | |
分類: | |
識別子: |
|
作成時刻: | 2018/01/27 13:39:54 |
更新時刻: | 2024/05/07 13:34:51 |
説明: |
ヴェンド人の少年3人組で村から村への浮浪生活をしていたクラバートは、ある時から奇妙な夢を見るようになる。「シュヴァルツコルムの水車場に来い。お前の損にはならぬだろう!」という声と止まり木に止まった11羽のカラスの夢。 その声に従って水車場の見習となったクラバートは、昼は水車場の職人として働き、金曜の夜には12羽目のカラスとなって、親方から魔法を習うことになる。 『大どろぼうホッツェンプロッツ』や『小さい魔女』などで知られるオトフリート・プロイスラーが、ドイツとポーランドにまたがるラウジッツ地方の古い伝説を下敷きにして書いた『クラバート』。チェコのアニメ作家カレル・ゼマンによって映画化もされたこの物語は、ドイツ児童文学賞、ヨーロッパ児童文学賞などを受賞し、プロイスラー文学の頂点ともいわれる1冊である。 クラバートが足を踏み入れた水車場は、暗く多くの秘密を抱えた場所だ。新月の夜に現われる大親分の存在や復活祭の決まりごと。毎年の大晦日には仲間のひとりが犠牲となるなど、常に死の影がつきまとう。そこでの3年間の修行を経たクラバートは、「自分自身の意志の力と、ひとりの誠実な友の助力と、ひとりの娘の最後の犠牲をも覚悟した愛とによって」親方との対決を果たすことになるのだ。 宮崎駿が『千と千尋の神隠し』の下地としたという本書は、少年少女向きの軽いファンタジーではない。あらゆる世代を対象にした児童文学の枠を超える1冊である。(小山由絵) |
注記: |
伊藤忠記念財団 15-I028 |
所蔵情報ID | 図書館 | 本棚 | 請求記号 | 貸出状態 |
---|---|---|---|---|
375303720 | ミネソタ日本語補習授業校図書館 | その他の本 Regular Books | 933 ブロ | 在架(利用可能) |